ひでぽんの司法試験あれこれ
旧司法試験をメインテーマに、その対策や分析について、徒然なるままに書いていきたいと思います。
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択一合格体験記⑧
そして、迎えた平成11年度
択一本試験。

明らかに、民法・刑法の
難易度が上昇しており、
時間がやや足りなくなった。

しかし、何とかやり終えたし、
自信を持って解けた問題も
多く、合格できた気がした。

因みにその年から、問題が公開されるようになり、
解答速報会も開かれるように
なった(ただし正解は未公開)。

早速参加し、自己採点すると、







49点



多少の誤差があっても、
びくともしない点だ。
合格を確信することが出来た。

実際後で知ったが、その年は
かなり難しかったらしく、
合格点が41点だったそうだ。

ただ、そこからが自分の
受験生活の本当の意味での
スタートだったとは
知る由もなかった・・・(泣)。

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択一合格体験記⑦
自分にとって最後の関門、
直前のピーク落ち

この原因の分析もしてみた。

まず、答練に全力投球するため、
答練の日程が終了することにより、
実戦感覚が薄れること。

次に、折角仕入れたプロパー
知識が直前期には抜けている
こと。

主要な原因はこの二点にあった。

そこで、直前期に演習が出来る
ものを探した。

確か、LECで直近の過去問を
最後の1週間、毎日受けられる
というものがあり、それにした。
問題と場所を用意してくれて、
採点はなし。

模試の成績優秀者が安く受けら
れた(タダかも?)からだった。

過去問なので、時間は2時間半→
2時間と大胆に削って受けた。

知識が落ちると言う点は、
受験六法の過去問知識
のみを
拾い読みして、
克服した。

慣れてくると、15分くらいで
民法を回せるようになった。


やることをやり尽くした
という感じで、最後の
一週間は異様に高いテンション
だった気がする。

最後の日にはLECの係員の
人と握手して別れた。
きっと何事かと思っただろう
(苦笑)。

そんな感じで本試験の日・・・(続く)。


択一合格体験記⑥
先述のような勉強を取っていくうちに、
まず、民法が非常に安定する
ようになった。

それが、全体の安定に繋がって
いたのだ。
刑法や憲法は問題の難易度が
変わりやすいが、民法は
出題が比較的安定しているからだ。

また、過去問を繰り返して
いくうちに、過去問知識で
悩むことが無くなり
憲法・民法で時間を稼ぐ
ことが出来るようになった。

結果、刑法に使うことが出来る
時間が増え、刑法が20点に
近い点数を取れるように
なった。


また、3時間で解くと決めた
ことにより、時間の使い方が上手くなった。

その問題を解く時間は
その時しかないと思い込むから、
必要以上のプレッシャーとなる。

だから、1問に時間を掛けて
しまう。
それが、時間不足の主要な
原因になっていると気づいた。


考えてみれば、3時間半で
60問を解く必要は無いのだ。

まず、解きやすい問題を
探してザッと解き、
次に、解けそうだが、
迷いのある問題に時間を
当て、
最後に時間のかかる問題を
やる。

更に、見直しの時間を取る。

今までの自分が60問全てを
解かなくてはいけない、
という完全主義の呪縛
囚われていたと気づいた。

悩む時間をバッサリと落とし、
3時間半の中で、何度も
60問を繰り返す。
最終的に合格点に達すればよい。

この発想の逆転により、
時間不足はほぼ克服
できた。

というか、3時間でも
時間が余るようになったのだ。

全ての勉強が、有機的に
絡み合ってきたと感じるように
なった・・・(続く)。


択一合格体験記⑤
まず時間不足について。

どんなに実力があっても、
時間不足に陥ったら合格の
蓋然性は落ちる。

だが、その具体的対策を示して
くれる本や講座は見当たらなかった。

そこで、時間不足の要因を
炙り出した。

まず、悩む時間

以前も書いたが、悩むの時間が
あったら、次の問題に行った方が
効率が良い。

そこで、悩んだらすぐに
見切るよう癖をつける
ことにした。

また、基本的知識を思い出す
時間もバカらしい。

そこで、過去問は文字通り
一瞬で解けるまで繰り返す
ことにした。


また集中力が途中で途切れるのも
時間不足の要因と感じた。

そこで、択一の時間帯はなるべく
席を立たずに勉強した。

また3時間半60問を解き続ける
集中力を養うため、4~5時間
100問連続
で解き続けることを
一ヶ月前から毎日やった。

大は小を兼ねるという発想だ。
これにより、集中力は持続する
ようになった。


更に、模試はこの時間不足を
克服するためにだけに受けた。

模試で良くても、本番では
ダメだ、良い点は取りに
行かない!!と言い聞かせた。

具体的に、悩んだり迷う時間を
徹底的に絞り込むため、
取り合えず60問見ることを
優先した。

「解くこと」でない。
「見ること」だ。

これにより、捨てる捨てない
判断力を磨いた。

復習もより適切な判断
をするにはどうしたら
良いか、という点に重きを
置いた。

また、前述のように本番と
模試では時間感覚が違う

そこで、模試を3時間で受けた。
30分遅れて入るのだ。

人間不思議なもので、この
時間感覚に慣れると、
十分合格点が取れるように
なった。

実際、模試では前年のような
爆発的な良い点は無かった。

しかし、安定して合推を5~10
点上回るようになった。
各科目のバランスも均一だった。

何となく、合格が近づいている
気がしてきた・・・(続く)。


択一合格体験記④
前回は自分の勉強の誤りを具体化
した。
次に、これを克服する勉強法
を考えた。

まず、過去問知識の充実は
簡単だ勉強を過去問中心
すれば良い。

①そこで、昭和50年以降の
過去問を試験まで5回解くことを
目標とした。

特に、私の弱点である民法最優先、
傾向が明確に変わっている
刑法は後回し、ということにした。

代わりに刑法は模試の問題も
ある程度やった。

②続いて、答練の受けすぎという点
については、思い切って
受験回数を減らした

7回ほど。

まあ、時期的に減らさざるを
得ないということもあったが
・・・。

③そして、答練に引きずられないよう、
良い点を取ろうとするのを止めた
単なる手段として割り切った。

また答練の復習効率を上げるため、
出てきた知識について、
過去問知識以外は全てインプット
を止めた


代わりに、復習は戦略的
ものに変えた。

例えば、解ける問題を落としていないか
とか、この肢で迷ったのはどうかとか、
捨てるべき問題に時間掛けていないかとか。

これらを検証するのに、たっぷり
時間をかけた。
一回につき12時間ほどか。
しかも受けた当日中
やることを心がけけた。

ここまでは、心がけ次第で簡単に
克服できそうだった。

しかし、問題は時間不足と
直前のピーク落ちという点だ
・・・(続く)。

択一合格体験記③
不幸の中身については語らないけど、
とても勉強できる状況ではなかった
ことは確かだ・・・。

そんなこんなで、気がつくと
2月に差し掛かっていた。
当然勉強は年末から全くやって
いない。

もうやれることは限られている。
しかし、昨年と同じ勉強
繰り返していては絶対に合格出来ない

そこで、去年の不合格後に
漠然と感じた勉強方法の
誤りについて、具体的に
イメージすることにした。

10年度の評価は憲A民B刑A。

①答練でも薄々感じていたが、
民法の択一プロパーの条文・判例知識が弱いと
感じた。

答練と異なり、本試験では
過去問の知識が繰り返し問わ
れているのだ。
単純な知識の占めるウェートが高い。

②次に答練を重視し過ぎる傾向があった。

確かに、答練は合格に必要な
ものであるのは確かだ。

しかし、答練で高得点を稼いでも、
本試験に結びついていない。
答練は本試験と別物ということだ。

にも拘らず、答練で良い点を
取ろうとするあまり、
過去問を軽視している
自分に気づいた。

また、答練を10回以上受けると、
その復習に時間を取られ
インプットが疎かになる傾向が
あった。

更に、答練のスケジュールに引きずられ、
実力のピークが早く来過ぎる
ことも感じた。
試験の2週間前に頂点に達しまい、
試験当日には落ちてしまって
いるのだ。

時間不足を解消するような
勉強をしていないことにも
気づいた。

答練と本試験では、時間の感じ方はまるで違う。

刑法は比較的得意なのだが、
焦りから解ける問題も
落としているのだ。

以上のように、勉強法の誤りは
把握できた。

次にそれに対する、対策法を
考えた。

ただし、前述の様に時間は
無い。
徹底的にやることを絞り込んだ
・・・(続く)。


択一合格体験記②
この頃の勉強は過去問と模試を
同時並行しつつ、択一式受験六法
でインプットするというもの。
模試は10回~12回程度。
過去問は1~2回回した。
前年度の模試も復習していた。

翌年も同様の勉強を続けた。
この年の模試は凄まじく点が良く、
中には合推15点越え、全国3位
いうのもあった。3回中2回は50点
を越えていたと思う。
毎回のように上位者だ。

当然4回目の択一は合格したつもり
だった。しかし・・・

1点差(おそらく)で不合格。
相当ショックだった。
あんなに勉強したし、模試は
好成績連発していたのに、
昨年から進歩が無いのだ。

ここで自分の勉強法の決定的な誤り
気がついた。何かを変えなくては、
また同じだと。

そんな時、私の身に突然不幸が襲い
掛かった・・・(続く)。
択一合格体験記①
そろそろ、旧試組には択一が
迫ってきた。


そこで、以前別口で掲載した
択一合格体験記を改めて掲載したいと思う。

正直、受験生の身ながら不遜という気もする。
しかし、択一未合格者の方には
何かの参考になるかもしれない
ので、恥を承知で掲載する。

私が択一を初めて受験したのは
大学在籍時。所謂記念受験。
当時はまだ丙案が無く、そんな
馬鹿なことも出来たのだ。

今ではその丙案すら知らない
受験生も多いと聞く。
非常に切ない・・・。

結果は当然酷かっただろう。
評価はEだったような気がする。

本格的に受験勉強を始めてから、
受験したのはその2年後。

この時は、インプットが終わらず
やはり不合格。
評価は確かCだった気がする。

続いて翌年も不合格。評価はA。
当時は解答はおろか、
問題文すら公開されていなかった
ので、正確なところは不明だが、
多分2点差で落ちた。

不合格に終わったものの、
前年度より確実に実力が上がった。
何となく合格が見えてきた。

このままの勉強を継続すれば
受かるのではと思った。

しかし・・・(続く)。

体系を意識しよう④
前回、刑法は体系を最も意識しやすい
科目と書いた。

これは、裏を返せば、刑法は最も
体系が構築されており、重要ということ。

すなわち、体系を崩した答案を書いたら、
その時点でアウトという
ことだ。
特に総論に顕著。

とするなら、普段の勉強でも体系を
意識した勉強が大切となる。

その具体的な方法だが、以下は昨年の優秀な
合格者から伺い、昨年から繰り返した方法。

1.構成要件
2.違法性
3.責任
4・処罰阻却事由

という大枠を作る。
その上で、各要件を具体化する。

1.構成要件
 ・実行行為
 ・結果
 ・因果関係
 ~
2.違法性
 ・正当防衛
 ・緊急非難
 ~
3.責任
 ・責任故意
 ・責任能力
 ~
4.処罰阻却事由
 ~
といった具合。

それから、所謂各論点が
その体系のどこに位置するか
を具体的に割り振っていけばよい。

1.構成要件
 ・実行行為
    >不作為犯の実行行為性
    >間接正犯
    ~
 ・結果
 ~
2.違法性
 ・正当防衛
    >防衛意思の要否
    >
 ・緊急避難
 ~
3.責任
 ・責任故意
    >誤想防衛
 ~
4.~
  
などなど。
かなり、大雑把なのが申し訳ない。

これを問題を潰す際に一々やっていく。
最初はかなり面倒かもしれない。

しかし、繰り返しているうちに、
ある時から、問題文を読みながら、
体系をイメージして、各要件に
当てはめまで出来るようになる。

体系を道具として使いこなせている
証拠だと思う。

こうなったら、近時の長文問題も
全く怖くなくなる。
是非試していただきたい。

択一刑法の勉強②
択一刑法で、ネックなのが
時間対策だろう。

おそらく、択一で落ちている人の
多くが、

刑法で時間不足

解ける問題も、焦りから落す。

と言うお決まりのパターンを踏んで
いるのでないか?

よく、「後10分あれば受かっていた」
と言う人がいるが、
それは現実逃避である。
言っても意味がないことだ。

これを根本的に解決するには、
事務処理能力を向上させるしか道がない。


そこで、事務処理能力を向上させる
ポイントを二つほど指摘したい。

一つ目は、
問題演習の徹底的な反復
である。

よく、「自分は刑法苦手だから、
色々な問題に当たりたい。」
という人がいる。

実はその発想が
そもそもの間違いである。

苦手な人間ほど、一つのことをキッチリ
こなせるまで、徹底的に反復し、
他のことには手を出さないことが
肝要である。

要するに、事務処理能力が劣っている
というのは、問題解決に至る手順が
回路化されていないからだ。

頭の良い人間は、それを意識せずに
身に付けられる。
しかし、私のような凡庸な人間は
反復して、体で覚えるしかない。

とりあえず、過去10年分の問題を
一瞬で解けるまで繰り返し、
どうしても物足りなくなって
から、別の問題集などに手を出せ
ばよい。

普通はそんな状態に至れば、
余裕で合格できる実力は身に付い
ているのだが・・・。


二つ目は、
自分の不得手な部分を意識し、
その原因を潰すこと

要するに、単に反復するだけでは
ダメなのである。

反復しているうちに、解く時に
決まって躓く箇所の存在に気づくはずだ。

そここそが、その人の事務処理
の弱いところ、弱点である。

その原因は何なのか突き止め、
そこを徹底的に強化する。

その原因は様々であろう。
知識不足かもしれないし、
論点の理解不足かもしれない。
或いは、その問題形式への
不慣れさかもしれない。

そこを把握し、叩き潰せば、
気がつけば苦手意識は
無くなっているはずだ。


絶対に、過去問以外に
手を広げないこと。

そして、反復する時も、
漫然と行わないこと。

それに気をつければ、
きっと刑法は楽勝科目になるはずだ。
択一刑法の勉強
択一刑法を苦手としている人
はかなり多いようだ。

だが、私はかなり好きだし、
実際得意だ。


確かに、刑法はパズル的要素が強い。
だから、パズルが好きな人間にとって
みれば、別に何てことのない問題
であっても、嫌いな人間には大変な
苦痛であるのだろう。


だが、やはり刑法が苦手と言って
いる人には共通項があるように
思える。

問題提起として、書いてみようと
思う。


まず私は、学説・理由付け・批判の
暗記は一切やらない

これはやらなくて良い、と言うより
も、やってはいけないとすら思う。

記憶に際限が無くなるし、
少しでも捻られたら、
全く応用が利かないからだ。

ただ、初学者場合、そもそも考える
材料が無いので、基本的なものを記憶
せざるを得ないが・・・。


刑法が苦手と言っている人に
多いのが、当該
論点の問題の所在
を把握できていないこと。

そもそも、論点のスタート地点
なのだから、ここを徹底的に
理解していなければ、解けない
のが当然なんである。

実際、刑法が苦手な人に
「じゃあ、この論点はどうして
問題になるの?」と聞くと、
「ウッ。」と詰まるか、
ダラダラと説明しだすか
どちらかだ。

そうではなく、一言でスパッと
説明できなければ、使えない。
だって、スタート地点なのだから。


それと、学説の特徴
を把握していない
と言うのも、共通点か?

先ほどの問題の所在に対して、
各学説は様々な角度から、
光を当て、それを解決しようとする。

それが、学説の特徴であり、
多くは理由付けにつながる。

しかし、如何せん無理が祟って
不都合性が生じる。それが
批判。

この様に、理由付けも批判も、
問題の所在と言うスタート地点
を的確に把握していないと、
本当に理解など出来ないのだ。

問題の所在(スタート)→学説の特徴=理由・批判

にもかかわらず、多くの受験生は


論点名~
~説→・理由付け1,2,3
   ・批判1,2,3
と箇条書きで覚えている。

これでは、たとえ覚えられても
現場で時間がかかるし、
何かの拍子でパニックに
陥いりやすい。

更に、テキストに載っていない
ような、イレギュラーな
理由や批判が出たら、もうお手上げ
である。

実際、論点の構造を把握するだけで、
十分20点近く取れるようになる
と思う。


後は時間対策。
即ち、事務処理能力の向上あるのみである。
体系を意識しよう③
体系を意識した勉強する際に
重要なことの二つ目について。

それは、ある程度知識が入ったら、
体系別・分野別の学習から
卒業すること。

一見、体系を意識した勉強とは
間逆と思える。

しかし、体系とは各分野の
横のつながりのこと。

にも関わらず、体系別・分野別の勉強を
繰り返していると、各分野の知識
が細切れに入ってしまう。
横の関係を意識しづらいのだ。

例えば、刑法は最も体系を意識しやすい
科目のはずだ。

しかし、構成要件・違法性・責任という
テキストの順番どおりに勉強を
進めていくと、各犯罪成立要件間の
関係がなかなか理解できない。

受験生が苦手とする総論の問題に
誤想(過剰)防衛がある。

この問題は、責任故意を論ずる中で、
各正当防衛の要件を検討していけば
良いだけだ。

にもかかわらず、受験生が苦手と
しているのは、違法性と責任の
勉強を別個に行うからにすぎない。

では、どうやって勉強するのか?

これは人それぞれだろうが、
やはり一番効率が良いのが
問題演習だろう。

問題を検討する中で、体系を
意識し、各分野の関係を理解
していけば良いと思う。

皆さん、誤想防衛の問題は過去問や
答練をこなしていく中で、克服してきた
はずだ。




体系を意識しよう②
前回体系を意識した勉強の重要性に
ついて書いた。

体系を意識した勉強をする際に
重要なことが二つある。

一つ目は、
なるべく早く
当該科目 の勉強を、
頭から最後まで終える こと。

そうしなければ、個々の分野に
目を奪われ、体系が具体的に
把握できない。

目安としては、一科目2週間程度。
当然実力には個人差はあるはずだが、
最初から深く掘り下げる必要はない。
大雑把でよいのだ。

特に初学者ほど、知識のメリハリが
ついておらず、さして重要でない
瑣末な知識に囚われてしまう。
初学者ほど迅速性を重視すべき。

また、一科目に一ヶ月かけると、
大抵の人は
最初やったことを
途中で忘れる。 その状態では体系は生きてこない。

例えば、刑法の責任故意を勉強している
段階で、構成要件的故意のことを
既に忘れている状態では、
正確な理解は難しいはずだ。

二つ目については、次回に。


体系を意識しよう①
体系を意識して勉強することの重要性は、
おそらく法律を勉強している方なら、
誰でも知っていること。

しかし、多くの受験生はそれを
できていないし。それどころか、
勉強を進めていくうちに、どんどん
明後日の方へ進んでいくように思える。

所謂「ベテ」の(しかも筋金入りの)私は
その典型だったと思う。

多くの人は体系を意識せよ、というと
テキストや基本書を頭から読むことだと
思っている。勿論、

そんなわけない。

当該科目の特性やマニュアルというのが
ある。例えば、人権処理手順
であったり、刑法の構成要件・違法・
有責であったり。

実は、あれは単なるマニュアルでなく、
当該科目の
体系そのものなのだ。

そこで、特定の論点を勉強する際、
その構造を常に意識し、インプット
する。
そうすれば、自然と体系は出来上がる。
当然、当該論点の理解も深まる。

実は、頭の良い人は、自然とこういう勉強法
を取っている。

しかし、私のように頭の悪い人間は
各論点をバラバラにインプットしてしまう。
勉強しても、知識は増えるが、試験には
受からない。最大の要因だと思う。

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論文過去問の使い方(各論⑥)
過去の問題に遡ると、頻出の問題ながら、
近年の出題傾向に全く合致しない問題
と、多く出くわす。

以前、こういう問題に対しては
そのまま準備しても仕方ないような
ことを書いた。

ではどの様に使えば良いか。
頭を痛める方も多いとは思う。

例えば、一行問題というより、単語
問題というのに相応しい短いもの。

こういう問題は射程が非常に広く、
現在の試験で出題される可能性は
限りなくゼロ。

そこで、その問題で要求されている
知識を確認するに留めれば良いであろう。

また、刑法の短い事例問題がある。
かつては、このような問題で
特定論点を大展開することが
求められていた。

しかし、現在の刑法の出題の主流は
長文事例を的確に処理させるもの。

とすれば、その論点が長文問題で
聞かれたことを想定しつつ、
準備することになる。

具体的には、その論点の本質的
対立部分を押さえつつ、できるだけ
コンパクトに論ずることを心がける
べき。

このように、近年の出題傾向に照らしつつ、
過去の問題を潰していくと効果的だ。



論文過去問の使い方(各論⑤)
前回の④で、長年出ていないが、
当該科目の本質に関わるような問題は、
今後も出題されることを想定して
勉強するべきだ、というようなことを書いた。

当該科目の本質に関わるというのは、
科目ごとに若干異なるものの、
その科目の根本的な価値の対立に
直結する場合や、大原則に関わる
ような問題である。

刑訴を例にとってみよう。

例えば、以前は時折出題された、
判決の効力の問題がある。

これなどは、刑訴の本質的な価値の
対立には、あまり関わらず、末端の
議論といえる。

とすれば、今後の出題可能性は、
著しく低いはずだ。

これに対して、同じく最近出題され
ていないものに、自白の補強法則
がある。

これは、憲法の規定に直接根拠がある大原則、
しかも判例と学説が鋭く対立する分野。
更に、人権保障と真実発見という、
刑訴の根本的な価値の対立が現れる
問題といえる。

従って、この問題は今後出題される
ことは十分ありえる。

ただ近年の出題傾向から考えると、
少し重要度は下がるかな、という感じ。

こうやって、過去問にメリハリ付けを
していくと、回すスピードが加速するはずだ。


論文過去問の使い方(各論④)
論文過去問を過去まで遡ると、
頻出分野が分かってくる。
ここは普段のインプットで徹底的に
潰す。

逆に、予備校答練では頻出ながら、
過去問では全く出ない分野がある。
ここは、普段軽く済ますか、或いは
思い切って捨てる。

また、過去問で30年ほど聞かれていない
分野もある。
非常に迷うが、ここも同じく軽く済ます。
ただし、そこが当該科目の基本に直結
しているなら、今後も出題可能性はあるので
しっかりやるべきだろう。

以前も述べたように、時間は有限。
とすれば、やはり試験に出やすい
分野を中心的に潰すべき。

その一番の基準はやはり過去問を
おいて他にない。

その意味でも、予備校の答練に依存
するのは甚だ危険である。
予備校答練の危険性については
また改めて。

テーマ:頑張れ自分 - ジャンル:日記

論文過去問の使い方(各論③)
今回は過去問潰しの最終回。
2.出題範囲の分析について書く。

以前述べたように、出題範囲を
分析するには、なるべく過去の
まで遡り、つぶした方が効果的。

司法試験の建前上の出題範囲は、べら棒に
広い。

しかし、実質的な出題範囲は意外なほど
限定的であるというのは、ある程度
受験勉強を継続されてる方ならば、
周知の事実であろう。

手持ちの時間は有限である以上、
やはり試験に出やすい分野から、
優先的に勉強をやっていかなくては
ならない。

そのために、過去問を使う。

大体40年分各教科80問程度を潰せば
十分であろう。

その際は、すべての問題について
キッチリ答案構成などしないこと。

あくまで、出題範囲を分析することが
目的であり、最初はどんなことが
聞かれているかを確認する程度で
十分である。

実質的に考えても、何十年も前の
問題を完璧に書けるようになったところで、
傾向が全く変わっている以上、
合格には全く役には立たない。

その分析が一通り終わってからの
対策は次回に。
出題の趣旨の使い方②
前回出題の趣旨について書いたが、
若干抽象的なので、今回は具体的に
どう実践するかについて書く。

今年の憲法の1問目を使って見る。

今年の出題趣旨には、「放送事業者の」
「広告放送の自由」を制約と書いてある。

この時点で、人権の認定を営業の
自由や財産権にしてしまうと、
出題者の意図からズレると分かる。

ましてや、広告主の人権などを
論じてはあさって答案とも考えられる。

もっとも、出題者の意図がどうであれ、
受験生の多数がそのような認定を
しない限り、減点になるわけでない
と、前述した通り。

そこで、多くの再現を検討。
すると、ほとんど受験生が、営利的
広告の自由を認定していることが
わかる。

とすると、営業の自由や財産権
のみで論じた受験生は、やはり
減点が免れないと想像がつく。

なお、広告主の人権をメインに
論じた答案は無かった。
とすれば、このような認定を
すると、かなりキツかったこと
がわかる。

次に趣旨には「損害に対する
賠償ないし補償」と書いてある。

そして再現を見ると、そこまで
言及した答案はごく一部と分かる。
そこで、当該問題意識は加点事由
にすぎない、と想像がつく。

このようにして、出題の趣旨の
文言を分析していくのだ。





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